茨城のファミマでやってたビアガーデンが最高の場所だった

あんことあんなことするよりもビール!飲もう! たくろー(@takurokoma)です。

今日は地元茨城のコンビニの前をふらっと歩いていたらなんとビアガーデン!が開催されていたので、ついつい立ち寄ってしまいました。

この体験が最高だったんです。

コンビニでやるビアガーデンとは

f:id:takuwannnnnn:20140927223458j:plain

茨城のファミリーマートでビアガーデン!?となる人のほうが多いでしょう。というか、自分自身も広い駐車場でなにやってるの……?って思いました。

ご存知の方も多いかと思いますが、地方(田舎)のコンビニは駐車場がめちゃくちゃ広い。今回ビアガーデンが開催されていた我が家から最寄りのファミマは、テニスコートが4〜5個入るスペースがあると思います。

駐車場にはキャンプ場に持っていくような青いテーブルと、東京の下町の大衆居酒屋のような瓶ビール箱に木板をのっけて作った自作テーブルが合わせて10個くらい並べてありました。もちろん椅子はパイプ椅子か瓶ビール箱。この光景が駐車スペースいっぱいに広がり、こんな田舎で、地元の人たちがお酒を飲みに集まっているんです。

集まれる場所がそもそもない田舎で、こうやって人が一緒に語り合っている光景は田舎人にとっては本当に衝撃的でした。

大人3人で2000円を切るほど、めっちゃ安く飲める

ファミマでビアガーデンかよ(笑)。というノリと驚きのあまりビール好きの父にすぐに電話をしました。

「一緒に飲もう!」と。

なにせ茨城のような地方の田舎には、飲み屋はあっても駅前のみです。父と飲みたいと思っても、駅前までは車で15分ちょっとかかるので面倒です。結局、自宅で飲むことになるから、だんだん飽きてきてしまうのが現実です。

そんなときに現れたコンビニという名の救世主。すかさず父に電話したら、なぜか母も同伴。3人で飲むことになり、我が家での一大イベントとなりました。

さて、そこでお酒とおつまみを買うわけですが、めっちゃ安い。ぼくらが買ったものはこちら。

  • 生ビール 200円/杯
  • おでん 70円/一つ(セール中でした。いつもは100円?)
  • その他お菓子 100円弱

おでんを10本で700円。ビールは5杯で1000円とお菓子が100円弱で計2000円を切ります。3人で割ると1人約600円です。ちょっと飲み足りないんじゃないの?って思うかもしれませんが、我が家ではこれで充分です。なによりも安くて最高でした!

母はお酒が苦手なのですが、その代わりに甘菓子を買って楽しんでいました。普段は飲み屋に誘っても必ずこない母と、こうやって一緒に屋外で飲みながら楽しく話せるだけでも本当に良かったと思います。

f:id:takuwannnnnn:20140927223535j:plain

ふと周囲を見てみると、皆同じようにコンビニでおつまみを買ったり、お菓子を買っていました。お酒が飲めない人でも楽しめるのです。

涼しくなってきた秋の季節に、屋外で飲み食いするおでんはいつもより3倍おいしいと思います。

地方のコンビニはぜひやってください

という感じで、地方のコンビニはビアガーデンをやるべきだと思います。

だって、実感値としてお酒が好きな人、飲める人が多いのに飲み屋さんがありません。他にもいくつか理由がありますが、いちばんの理由はこの4つですね。

  • 駐車場の面積が不必要なくらいでかい
  • 人と話せる・集まれる場所がない
  • キャンプ場みたいになる。屋外で飲むビールはただただうまい
  • 星空も観られる

他にもファミマみたいな白壁のコンビニは、壁をスクリーンにして屋外で映像を流しても良いと思います。正直、森や田園が広がっている場所なら近所迷惑にもなりません。もしそれが難しいとしても、せっかく来てもらったお客さんがついつい目を向けてしまうような広告関連の映像があっても良いと思います(無音で)。地域の催しの場としてスペースを活用するのはどうでしょうか。 

地方の人が欲しているのは、人が集まれる場所

今回ビアガーデンに来たことで、地方の人が欲しているのは人が集まれる場所だと実感できました。そもそもの現状として、地方の田舎では「人が集まれる場所がない」です。居酒屋すら、駅前にあるかどうか怪しい。しかも駅前=めっちゃ遠いということです。

人が集まれるカフェや居酒屋のような場所ならあるよ!という意見もあるでしょうが、それは少し先進的(ニュータウン的)な田舎ではありませんか? もしくは閉ざされたコミュニティではないでしょうか?

たとえば剣道の道場やフットサル場があるとします。これはある種のリアルスペースになるわけですが、ここに集まる人たちというのは、「剣道をする人」「フットサルが好きな人」というような外枠のあるコミュニティになっています。言い換えれば、これらに興味がない人たちはその枠の中に入ることはないでしょう。

つまり地方にあるのは、だいたいが閉ざされたコミュニティばかりなのです。しかしファミリーマートで開催されていたビアガーデンにはお年寄りから子どもまで、幅広い年齢層の方が来ていました。

語弊を失くすために言えば、子どもたちはお酒を飲んでいるのではなく、既にたくさんいる子どもたちと一緒に広い駐車スペースの一角で遊んでいるんです。

これはコンビニが誰もが日常的に利用する開いた場所だからでしょう。やっぱりコンビニは、地元民にとってめちゃくちゃ足を運びやすかったんです。田舎に住んでいる人にとって、コンビニが自宅の近くにできたら歓喜するレベルだということはわかると思います。

さいごに

「人が集まれる場所」という観点で、垣根がないリアルスペースを有効活用したファミリーマートのビアガーデンは、いま地方の田舎に住む人たちが求めていたものだと心から実感することができました。皆は気軽に人と語れる場所を欲しているのです。ファミリーマートのビアガーデンに行ってみて、地方活性化の一つあるべき姿を見たような気がします。