クリスマスに後味のよい共感と、誰かを傷つける共感

クリスマスに近づいて、ウェブ上に読み物などの創作物がいつもよりたくさんあふれていますね。それらを読んでいて、ぼくは、好きな文章がなんとなくわかってきました。同時に、好きじゃない文章もあることに気づきました。忘れないようにメモしておこうと思います。
後味のよい共感
そもそも文章を読んでよかった、と思えるのは共感できるから。そうだね、と納得して共感する。共感することで嬉しい、懐かしい、悲しい、寂しいという感情が沸きおこるけれども、それはここちよい後味があるのです。 
 
だから、後味のここちよい文章は好き。漫画や写真といった、どの創作物でもそれは変わりません。
人を傷つける共感
一方で好まないと話したのは、人を傷つける共感。人を傷つけて共感させる文章です。
胸に刺さる、と近頃よく聞くことがありますが、特にウェブ上には読み手を、少し嫌な気持ちにさせてしまうものも多い。もちろん問題提起や否定の意見がダイレクトに伝わってくるから、理解しやすかったり自分のことだと思いやすかったりします。そういう文章はよい一面もあるはずですね。
 
でも、否定の話をするとき、明らかに誰かの悪い部分を書いたり憎しみを込めたりするのは、対象となった本人だけでなく、他の読み手にもやんわりと伝わってきます。
さいごに
ぼくが読みたいのは、読んでよかったと思えるもの。
人を傷つけて共感を呼ぶものではないもの。誰かの弱みに針を刺せば、チクっと痛む。そんなの、後味がにがいよ。
 
読んでよかった、と思ってもらえる文章を書いていきたいですね。

メリー・クリスマス。